虫歯の治療
初診時に検診を必ず行います。虫歯が発見された場合は、削る量を最小限に抑えるために、早急に処置を行う必要があります。初期の虫歯は除去して代替材料(合成樹脂・金属・セラミック等)を詰めます。虫歯が神経まで達している場合は、神経を除去し、消毒を行います。
抗生物質の混合剤の使用により、歯の神経を守るmp法も実施しております。
当院は、う蝕(虫歯)自動検知システム「ダイアグノデント」を導入しております。
私達の歯科医療現場では通常、虫歯の検査は視診(視覚での診査)をまず行い、レントゲン写真でさらに詳細を確認して万全を期すわけですが、この様な方法で
の検診では、残念ながらベテランの歯科医でも検出率80%台と言われています。例えば、担当医が「表面的な着色」と判断しても、実際には肉眼で検出不可能
なミクロン単位での穴があいていて、内側で虫歯が進行している事があります。
そういった見落としの無いよう、レントゲンの確認を行うわけですが、歯のカルシウム密度の高い部分では、レントゲンX線が通過せず、虫歯としての透過像(黒く透けて見える画像)が見えない事があります。
虫歯自動検知システム「ダイアグノデント」は、超音波を歯の表面に送り出し、そのはね返りの時間差を利用して、高精度でごく初期の虫歯も検出する非常に優れた器機です。
当クリニックでは、一般的な虫歯チェックに加えて、上記の「ダイアグノデントによる虫歯検出」を行い、検査精度を高めております。
皆様が歯科医院に御来院する動機として、「最近飲み物が歯にしみるような感じがするなあ!」とか「ものが詰まって痛いので、そろそろ診てもらおうかな?」
というものがありますが、実はもうその時には、虫歯は相当進んでおり、場合によっては歯の神経まで侵食されているのです!
歯を守る上で最も大切なことは「歯のエナメル質(外側の固い部分)を最大限残すこと」。簡単に言うと「削らないこと」なのですが、虫歯が中の方でタコ壷状に進行してしまうと、その虫歯を除去する為にエナメル質(固い部分)の大部分を削り取らなければなりません。これは歯にとっては非常事態です。
当院では約3ヶ月に1度の「ダイアグノデントによる検査」を実施し、レントゲンをはるかに上回る精度で虫歯を検出いたします。
エナメル質には知覚(感覚)が無く、症状はありません。稀に冷たいものがしみる。 | |
合成樹脂(白い詰め物)による充填修復 |
治療前 | 治療後 | |
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冷たいもの(時々熱いもの)がしみる。歯ブラシが当たると痛い。食べ物が詰まりやすくなった。※症状が出ない場合も有り | |
う蝕(虫歯)部分が限局的な場合は、合成樹脂(白い詰め物)を充填します。修復範囲が大きく、修復物に強度が要求される場合は、メタルインレー(金属)による修復を行います。 |
治療前 | 治療後 | |
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冷たいもの、熱いものが強くしみる、自発痛(ズキズキとした痛み)、咬み合わせると痛みが発現する。 | |
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強い痛みが発現し、膿が排出する、歯ぐきに強い炎症・腫れが出る、食事時に痛み、摂食困難など。 | |
薬の内服による炎症の抑制を行った後、最終的に抜歯となります。 |
C4の歯 |
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補綴治療
当クリニックでは、各ステップの細部にこだわった精度の高い補綴物を提供致します。
詳細については、補綴物のメニュー をご覧ください。
- 精度の高い型採り過程
- 技工所による高品質な補綴物の製作
- 的確で理にかなった調整・接着力の強力なセメントでの装着
- 定期的なメンテナンス・クリーニング
- 補綴物の長期安定が実現できます。
顎関節の治療
顎が開けにくい、痛みがある、カクカク鳴るなどの症状がある場合、これらを総称して顎関節症と呼びます。これは、どういったことによって起こるのでしょうか?これにはまず顎関節とよばれる上顎と下顎の間にある関節の仕組みについて知る必要があります。
上顎の歯列と下顎の歯列は左右の耳の穴の少し下前方の部分で関節を介してつながっています。この顎の関節(顎関節)には関節円板といういわばクッションの
ような組織が存在し、上下の顎の骨が直接こすれないような仕組みになっています。口をあけるという動作には、上顎のくぼみに沿って丸い形をした下顎の骨
(関節頭)が、このクッションを間に挟んだ形でスムーズに動くことが必要です。
顎が痛く口が開けにくい、口を開けるときにカクッと音がするなどといった症状の原因には、さまざまな原因が複雑に関係している場合が考えられます。
その主な原因は次のようになります。
顎関節症の原因
- 1. 顎やその周りの筋肉の問題
- 2. 歯と歯の咬み合わせの問題
- 3. 歯ぎしりや食いしばり
- 4. 顎の関節そのものの変形・病変
- 5. 精神的なストレスや身体全体の不調
上にあげた原因のうちどれが主に影響しているか、また、それぞれの原因がどのような形でかかわりあっているかをみつけるためには、視診、触診、問
診、顎関節音の聴診やエックス線(レントゲン)写真検査などに加えて、血清化学検査、顎運動の計測、筋電図の測定などが必要になることもあります。
また、これらのさまざまな顎の症状の治療には、顎の咬み合わせの位置や関節円板の位置を調整するためのマウスピースを利用するスプリント療法をはじめ、症状や状態に応じてさまざまな方法があります。