義援金の報告(1)
院長の戸谷です。
前回のブログの続きで、3月分の義援金を報告します。
「患者様の治療代1人1回につき、治療代から200円寄付(治療代や患者様の負担分は変わらず)」に関しては、「3月14日からの治療代から」としておりましたが「3月1日から」と変更し、一括義援金20万とあわせ、合計32万7400円を4月6日に日本赤十字社に送金いたしました。また義援金箱を受付に3月14日から設置しておりますが、患者様から大変多くの寄付をしていただいており、4月末に集計する予定です。(箱は9月まで設置します)
「治療代から1回200円寄付」は、ブログで「4月末まで行う」とありましたが、日本赤十字社が「東日本大震災義援金」と、使途を特定した義援金が9月末まで行いますので、とたに歯科医院におきましても9月末まで延長することととしました。
今私達が必要な事は、被災者の方々に「希望」を与える事だと思う。どれほど苦しく、辛くても「希望」があるから、人は頑張れるのだと思う。あきらめさえしなければ希望は逃げていかない。被災者の方々が希望を持ち続けられるようにするのが、同じ時代を生きる私達の使命だと思う。
多くの著名人や企業が莫大な義援金を寄付している。それも継続的な寄付を。それは被災者の方々に対して「絶対に見放さない」、つまり「希望を持ち続けて欲しい」という強いメッセージの表れであり、原発復旧に立ち向かう作業員や関係者の方々への敬意だ。
義援金以外に私達にできること、それは適切な時期を越えたら過度に自粛をしない事だと思う。東北地方の企業はもちろんだが、多くの企業は当該地域の下請けと繋がっており、生産中止や減産に追い込まれて業績が悪化している。飲食分野でも、自粛期間が延びると売り上げが減少する。このように日本経済が停滞すれば税収が悪化し、行政による復興がままならないだろう。日本経済の悪化を最低限に止める事が、税収による義援金の目減りをストップさせると思う。
上述の事情に加え、東日本はその経済を維持させる生命線の「電気」が計画停電に見舞われ、思うような経済活動ができていない。東日本全体のインフラの完全な復旧にはかなり時間を要するはず。となれば、その分を西日本でカバーしなければいけない。過度な自粛は、復興の足を引っ張りかねないだろう。
もう一つ、それは放射線に対する正確な知識を身につけることだと思う。風評被害で、これ以上東北地方を苦しめる事はしてはいけない。日本での風評被害を防げないものを、海外での日本に対する風評被害を防げる訳がない。もちろん、それには政府の正確な情報発信が前提である事は言うまでもないが。
阪神大震災の時、歯学部の1年だった私は何もできずに悔しかった。同じように東北沖地震の酷さに唇を噛みしめるが、今回は違う。「絶対に日本を立ち直らせる」 多くの方々と同じく、それが私の決意です。